トップ »  » ITリテラシーを育てる

ITリテラシーを育てる

我が家にはwiiやDSといったゲームがありません。その代わり、ボードゲームを家族で楽しみます。

でも、ipadやiphoneはあり。

これからの時代、ITリテラシーは必須。制限ばかりしていても子ども達のITリテラシーを育たないと考え、夫婦で話し合い、親の私達からも見て安全と思えるいくつかゲームのアプリをダディのiphoneにのみダウンロードして、子ども達に使わせてみることにしました。

ダディのiphoneにしたのは、「ダディが家にいる時にのみゲームができる」という制限をつけるため。

「一日30分まで」「課金はダメ」「一人でやらない」「リビングで使用」等の緩いガイドラインを親が作り、「ワンクリック詐欺」や「個人情報の流失の危険性」等のかなり脅しの入ったレクチャーをダディが行い、使用を許可しました。

それから、数ヶ月。子ども達は時々時間を守らなかったり、iphoneを使う順番を廻ってケンカしたりはありましたが、大きな問題もなくゲームを楽しんでいました。

ところが、何と!!先週、ゲームアプリの課金の請求がダディの携帯に届いたのです。
金額は千円にも満たない少額でしたが、かなりショック。ちょっとパニックにすらなりました。

そこで、まずは夫婦会議。
私もダディも「禁止することは簡単だけど、それでは何も学びがない」という点で意見が一致し、
これを機会に親の押し付けではない、子ども達自身が納得するルールを作ってもらうことにしました。

子ども達を召集し、課金の請求が来たことを説明。

それを聞いた子ども達はかなり怖くなったようで、表情が一変。

全員「身に覚えがない」と身の潔白を主張したので、私もダディも彼らの主張を信じることにしました。
ただ、犯人探しはしないことを前提に、どうしてこういうことが起こったのかを分析しようと提案。
みんなで、実験しながら原因を探りました。

かなり、真剣。

ここでは、その原因についての詳細は書きませんが、おそらくiphoneの機能制限の弱さが原因だということが判明。
小学生の上二人はあまり問題ないのですが、我が家には5歳児がいるので、機能制限を最強にしないと今回のような「事故」が起こるというわけです。

さて、原因がわかったところで、ルール作り。

ただ話し合うだけでは、子ども達が時間をかけて深く考えないので、このようなシートを作り、丸一日考えてもらうことにしました。

左カラムには「アプリ削除に賛成か反対か」とその理由を書き、右カラムには「課金もOKに賛成か反対か」とその理由を書く。
そして、真ん中の付箋を使ってルール案を書く。

自分の立ち位置を明確にし、どうして、自分はその立ち位置なのかを考えた上でルールを作らないと、単なる「一般論的なルール」を書くと思い、このような自己分析型のシートにしてみました。

もちろん、5歳の三男君も彼なりに考えて書きます。


そして、翌日。。。

まずはそれぞれの「賛成」「反対」を聞いて、家族全員の立ち位置を把握。

すると、
ダディ以外はアプリ削除に「反対」
ダディはアプリ削除に「賛成」
「課金」は家族全員「反対」だということが判明しました。

「アプリ削除反対」の理由は以下の通り。
・アプリに課金制度があるのだから危険を負うのは仕方がない。
・楽しいから。
・ウチはゲームがないから一つくらい欲しい。
・アプリが危険ならwiiかDSを買って欲しい。

ハハ。。そうくるか!さすが!

ダディは「削除すれば危険がゼロだから」という理由で削除賛成でした。

課金反対の理由は以下の通り。
・家族の時間が減って中毒になる。
・お金がなくなる。
・危険。
・論外。絶対にダメ。

課金請求が実際に来たことで、かなり怖かったようです。

次に、付箋に書いたルールを発表しながら分類。

子ども達の意見を聞いて、「設定」と「やり方」と「その他、でも何気に大切なこと」に分けることになりました。

子ども達、かなり考えてくれたようで、沢山ルールを書いて、よく考えて分類してくれました。
これは、すっごくよかった。

発表の際には三つのルール

1 人の意見を最後まで聞く。
2 人の意見を否定しない。
3 アサーティブに話す。

子ども達、かなり、自分をコントロールして頑張りました。


ルールが出揃ったところで、「ルールが細かすぎると守れない」という意見がダディからあり、
さらに、似たようなルールを統合して、シンプルにしていくことに。



こうして、できあがったルールが以下です。

☆設定
機能制限の強化
知らない人からのメール、フレンド申請は全て却下。
サッカー部内の友だちからのフレンド申請は親同士がOKの場合のみ許可。
ダディのiphoneのみ使用。
パスコードはマミーとダディーのみ。

☆やり方
朝はタブレットには触らない。
平日は一人15分。休日は30分。(タイマーを使用)
アプリ内のショップには行かない。
かならず二人以上でやる。
親がいないときにはやらない。
変な画面が出てきたら触らないで親に見せる。

ゲームはもちろん、調べ学習でタブレットを使うときもリビングで。

☆その他、でも何気に大切なこと
お互いに思いやりを持てなくなったらタイムアウトして、クールダウン。
その日のゲームはやめて翌日にやる。
(三男君より)
オセロとか、お絵かきとか、公園や映画を家族でやる。


ルールが決まったら、いろいろと実験。本当にこのルールで大丈夫が検証しました。

とりあえず、このルールでしばらく様子を見て、必要に応じてルールを改正。
それでも問題が生じた場合はダディの「アプリ削除」の意見を検討することにしました。

その翌日から、子ども達は朝ピタリとタブレットを触らなくなりました。
その代わり、私には毎朝天気予報をチェックして子ども達に伝えるという仕事が増えましたが。

自分の考えを書いて発表して分類する。このワークは子ども達に深く考えさせるためにとてもよかったと思います。

ただ、アプリのゲームは「知らない人のモンスターを借りないとゲームできない」とか「課金してエネルギーを購入しないとモンスターの威力が強くならない」=「いつも負けてばかり」など、子どもがドツボにはまる仕組みになっています。
実際にアメリカでは訴訟問題も起きているとか。

とにかく、親がアプリの仕組みをよく把握すること。そして、子どもが小さいウチはリアルに知っている人とのみの交流にとどめておいた方が安全なのではないかと思います。

子ども達のITリテラシーを養いつつ、危険から守るためには親がITリテラシーを高めていく必要があると強く思います。

このページのTOPへ